インタビュー

インアゴーラ株式会社|イケてる会社のイケてるオフィスインタビュー

今回のオフィス取材は、赤坂にあるインアゴーラさんにやってきました!

日本と中国をまたにかけて、ビジネスを展開しているグローバルなベンチャーさんです。
オフィスの中は、本格的なカフェが併設されている、なんともお洒落な空間が広がっていました。

広報の板野様に色々なお話をお伺いしたので、編集部の佐々木がお届けします。


何をされている会社ですか?

弊社は、主事業として中国向けの越境EC事業を行っております。

「豌豆公主(ワンドウ)」という越境ECアプリを運営しており、日本商品に特化したワンストップ型の越境ECとなっています。

「情報」「物流」「決済」といった、国境を超えるECにとってハードルとなる全工程を弊社が請け負うため、日本にいながら簡単に中国市場向けのECを行うことができます。

前述のように「情報」「物流」「決済」の越境はもちろんですが、私たちはマーケティングや商品の発掘、ブランディングに至るまで弊社で行い、中国の消費者へ直接販売をしています。

日本と中国の両方に拠点や倉庫を持っており、取引先である日本企業や商品と中国消費者間のギャップを吸収して、ワンストップで請け負える体制を持っているのが、弊社の強みです。

インアゴーラ株式会社 広報担当の板野様「Inagora Cafe」にて

 

日本のメーカーの皆様にとっても、「商品をこんな人に使ってほしい」、「こうした使い方をしてほしい」というのがあると思います。

しかし、中国のお客様は文化やニーズ、ビジネスの進め方に至るまで、日本のそれとは全く異なり、日本と同じ商品を同じように中国で販売しても、そのギャップを解消できない可能性が出てきてしまいます。

そこで我々が中国消費者に向けて、商品情報の翻訳、出品メーカー様のご紹介、出品商品の魅力など、商品にまつわる全ての情報の伝達であったり、商品の利用シーンや商品選定のポイントを動画や記事を駆使して、ブランドや商品の魅力を訴求したりして、しっかりとPRを行うことにより、そのギャップを吸収しています。

また、お客様や商品に合わせて、販売チャネルを検討・提案したり、中国の倉庫に在庫を置いて、注文が入れば2~3日で届くようにするなど、全般的な対応を行っています。

日本と中国の両方にオフィスを構えている。日本には港区の赤坂に拠点があり、中国内には北京、杭州などに拠点がある。写真は中国の北京オフィスの様子。

 

2019年5月から稼働している、「インアゴーラ ロジスティクスセンター」
日本の物流拠点として、千葉県松戸市に位置する。

オフィスのコンセプトをおしえてください

オフィスのコンセプトは、「お互いにコミュニケーションが取りやすいオフィス」です。

いつも社内に活気が満ちている状態を目指し、コミュニケーションが活発になるような環境づくりを意識しました。

執務スペースに関しては、間仕切りのない”大きな一つの空間”にしています。

やはり業務が多岐にわたるので、ちょっとしたコミュニケーションがとても重要になってくると思っています。ワンフロアでみんな一緒に働いて、社内のコミュニケーションがより取りやすくなるようにと、物件を選定しました。

ただ、コミュニケーションの側面だけでなく、ワンフロアというのは、仲間意識を作るという意味でも、良いことだと思っています。

常々、代表が言っていますが、「同じ船に乗っているんだよ」と。

そのような意味でも、100人規模の会社でワンフロアでみんなで一緒に働く、ということは、非常に良いことだと思っています。

コミュニケーションが活発な執務スペース。バイリンガルスタッフもたくさんいる。

 

会議室に関しては、お部屋によってコンセプトを変えています。

「タヒチ」、「ボラボラ」、「フィジー」など、部屋ごとにコンセプトを変えて、違うデザインを採用しています。

いつも同じ部屋で打ち合わせや考えごとをすれば、同じような考えや気分になってしまうこともあるかもしれません。

社員のみんながデザインの違う会議室で打ち合わせができる、という選択肢を持つことにより、気分を変えやすくなり、柔軟な発想も生まれてくるのではないかと思っています。

私たちは、日本と中国をまたいでビジネスをしております。

社員も中国出身の方が100人の内40名程と、文化も母国語も違う社員が多く、多様性を重んじられるような環境づくりを心がけています。

社内でのコミュニケーションは、日本語がメインです。

弊社の東京オフィスで働いている中国のメンバーは、基本的にみんな日本語が理解できますし、中国語でのコミュニケーションもバイリンガルスタッフがいるので、頼らせてもらっています。

社内でのコミュニケーションツールとしては、”WeChat”(微信・ウィーチャット)をみんなで使っています。オフィスの物理的な面での環境づくりだけでなく、ソフト面でも、スムーズなコミュニケーションをとりやすいように環境を整えています。

4つある会議室のデザインは、それぞれ異なる。
南国の国々をモチーフにしている。

オフィスにカフェ(Inagora Cafe)が隣接されていますね。 社員さんの反応はいかがですか?

こちらには、2016年11月に移転してきています。
その時はカフェスペースはまだなく、増床してカフェを開設をしたのが、2018年6月です。

執務スペースのドアを開けたら、すぐカフェへ移動できるので、みんなとても気に入っています。

食のセレクトショップDEAN & DELUCAの監修を受けた本格的なカフェ

 

カフェのスペースを設置したことにより、社員同士のミーティングの場であったり、お客様との打ち合わせの場であったり、ちょっとした休憩がとれるなど、様々な活用が生まれてとても良かったと思っています。

また、全社で集まるような忘年会やセミナーなどの社内イベントも、カフェのスペースで開催しています。

社員に対しては、社割でコーヒーを提供しています。

おいしいコーヒーが安く飲めるのは、福利厚生の一環でも非常に良かったと思っています。


将来の展望を教えてください

我々が運営している越境ECアプリの「豌豆公主(ワンドウ)」は、中国語ではアンデルセン童話の「エンドウ豆の上に寝たお姫様」のことを意味します。

エンドウ豆の上に寝たお姫様」のお話は、お姫様が”細やかな違いにも気づける”というプロットが存在します。

我々は、「エンドウ豆の上に寝たお姫様」のように、「違いをわかってくださるお客様にも、我々のサービスをご愛用いただきたい」という想いから、そのような名前の由来にしました。

ささいな違いにもこだわりを持ったり、違いを認識できるようなお客様に対して、しっかりと期待にこたえていけるサービスや商品の提供を、これからも目指していきたいと思っています。

 

 

インタビューを終えて

インアゴーラさんのオフィスは、社員のことを考えた”優しいオフィス”でした。

青山の路面にあるような本格的なカフェ。

仕事で行き詰まっている時など、執務スペースのドアを一つ開ければ、気分をリフレッシュできる広大なカフェが隣にあります。

デザインの違う会議室。

南国をイメージしており、気分を変えたり、柔軟な発想が生まれるようにと、デザインされました。

オフィスは、全体的に木質素材を多用しており、とてもリラックスできる空間が広がっていました。

最近では、福利厚生の一環としても、カフェが設置されることが多い気がします。

オフィス空間と福利厚生は、とても関連性が高いと思います。

空間の中に福利厚生の一部をどのように落とし込めるか、とても興味深いテーマだと再認識させてもらいました。

 

社名 インアゴーラ株式会社
住所 東京都港区赤坂四丁目15番1号赤坂ガーデンシティ16階
URL https://www.inagora.com/